「泣ける映画」で男女問わずランダムにアンケートをとったところ、200名程度の方にご回答いただきました。
その回答結果を踏まえ、本当に泣けるアニメ映画をご紹介します。
一度見た映画でも時が経過すると、また違った感動があるものです。
泣きたいのに泣けないと思った方は、ぜひ泣ける映画に没頭してみてください。
ハッピーエンドな感動作から、バッドエンドな悲しい作品まで、あなたはどの映画で泣けますか?
## STAND BY ME(スタンド・バイ・ミー)ドラえもん
STAND BY ME ドラえもん : 作品情報 - 映画.com
ドラえもんといえば、サザエさんと並ぶ国民的アニメ。
そんな偉大な番組から生まれた「STAND BY MEドラえもん」は、ドラえもん映画史上初となる3D作品です。
ドラえもんをこの世に送り出した藤子・F・不二雄の生誕80周年という記念作品ということで、今までになかったチャレンジング作品になりました。
映画が始まる前からテレビCMなどで「ドラ泣きしませんか?」をキャッチコピーに、感動作であることを匂わせていました。
いざ映画が公開されると、やっぱり制作サイドに完敗し、ドラ泣きする人が続出。
さらに映画は第38回日本アカデミー賞最優秀賞も受賞しました。
ストーリーは、通常のアニメ版でも放送された話をギュッと詰め込んだ内容となっており、話の内容自体は知っていたという方も多かったはずです。
特に「のび太の結婚前夜」や「帰ってきたドラえもん」などは、ドラえもんで最も人気のある作品の1つです。
そのストーリーを3D映画にすることで、コメディ要素よりもストーリーをより深く感じられる映画になっています。
のび太くん、ドラえもんの他にしずかちゃん、ジャイアン、スネ夫に加え、出木杉くんやジャイ子なども3Dで登場します。
また見たことのない人も、既に見たことのある方も改めて「ドラ泣き」してみてはいかがでしょう?
### あらすじ
何をやらせてもさえないのび太の前に、子孫であるセワシくんが22世紀からドラえもんが送り込まれます。
このまま大人になると、悲惨な未来が待ち構えているのび太の将来を何とか変えようとしますがのび太のダメっぷりが酷く。
それでも少しずつ成長するのび太の姿に、初めは嫌々だったドラえもんも心変わりしていき…
### 泣けるポイント(アンケートより)
のび太がドラえもんを安心させようとジャイアンに一人で立ち向かう姿に感動しました。
また、最後にドラえもんが返ってくるところも泣ける号泣ポイントです。
(男性/32歳)
### 「帰ってきたドラえもん(1998年/映画)」もおすすめ
STAND BY ME ドラえもんの作品中にもある「帰ってきたドラえもん」の話ですが、実は1998年に既に映画化されています。
つまり、STAND BY ME ドラえもんは、単体映画も詰め込んじゃっていることになるのですが、この1998年に公開された「帰ってきたドラえもん」が泣けるということでも有名です。
3D映画はどうしても受け付けられないという方は、こちらの「帰ってきたドラえもん」を見てみてください。
少しネタバレになってしまいますが「嬉しくない!これからずっとドラえもんと一緒に暮らさない」というセリフで私は涙腺崩壊です。
#### あらすじを少しだけ
相変わらずジャイアンにいじめられてドラえもんに泣きつくのび太。しかし、ドラえもんはいつもと違い助けてくれない。
実は、未来に帰らなければいけなくなったドラえもんは、のび太に強くなってもらおうと突き放すのです。それに気づいたのび太は・・・
## 映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん : 作品情報 - 映画.com
クレヨンしんちゃん映画は本当に名作揃いで、本当に泣かされます。
今回紹介するガチンコ!逆襲のロボとーちゃん以外にもノスタルジーな雰囲気でどこか懐かしさを漂わせる「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」。
戦国という厳しい世の中に生きながら不器用な恋愛模様も味わえる「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」などは、ファンの間でも名作として、そして泣ける映画として人気です。
いずれも甲乙つけがたい名作です。
テレビでは、どちらかというとギャグで構成されたアニメですが、映画になると一変。
大人も考えさせられるテーマが多く、見終わった後の家族愛など涙腺崩壊です。
その中でもアンケートでもっとも投票数が多かったのが「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」。
ある日突然ロボットに生まれ変わってしまった父ちゃんが、混乱の中にありながらも家族のために奮闘する姿はかっこいい!
特に最後のシーンは、もし自分がロボットの立場だったら…なんて考えるとやっぱり涙腺崩壊。
クレヨンしんちゃんの最も泣ける映画を選ぶのはとても難しく、クレヨンしんちゃん映画はいずれも家族愛による感動作が多いです。
映画を見て、普段ちょっと距離ができてしまっている家族愛を思い出してみるのはいかがでしょう?
### あらすじ
ぎっくり腰になりマッサージに出向いたはずの野原ひろしがなぜかロボットになって戻ってきた。
ロボット姿に喜ぶのしんのすけだったが、それは日本の弱い父親たちの力を取り戻そうと目論む組織“父ゆれ同盟”による陰謀だった。
ロボットになっても全力で家族を守る父ちゃん。しかし、ロボットになった父ちゃんは・・・
### 泣けるポイント(アンケートより)
ロボットではありますがひろしと同じ思考回路を持つロボ父ちゃんがどれだけ家族のことを思っているのかが胸に痛いほど伝わってきました。
ただのロボットとの別れではなく家族愛に溢れた父ちゃんとの別れは、しんのすけとみさえの涙もあり切なかっです。
(女性/26歳)
## インサイド・ヘッド
インサイド・ヘッド : 作品情報 - 映画.com
トイ・ストーリーやモンスターズ・インクなど大人気のピクサー作品がある中、最も泣けるピクサー映画として推されている作品の1つがこの「インサイド・ヘッド」です。
主人公のライリーは11歳の少女ですが、彼女の頭の中にある感情(ヨロコビ、イカリ、ビビリ、ムカムカ、そしてカナシミ)がキャラクターとなって登場します。
ピクサー映画の代名詞といえるコメディ要素を存分に含みながら、子供から大人に成熟していく心の変化を見事に描いています。
コメディタッチで少しやんちゃな主人公たちが忙しく立ち回るシーンが多い中ですが、インサイド・ヘッドは後半になればなるほど深く考えさせられるようなシーンが出てきます。
心が壊れてしまいそうになるライリー、カナシミの役割とは?
第88回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞したピクサーの長編アニメーション。
子供から大人に少しずつ変化し始めているお子さんがいるご家庭では、ぜひ一緒に見ていただきたい作品です。
また、大人になって自分が無感情になりつつあると感じてる方にもおすすめです。
「これは、あんたの物語」です。
### あらすじ
主人公は11歳の女の子ライリー。
彼女の頭の中には彼女を造っている「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が司令部で働いている。
そんなライリーは生まれ育ったミネソタの田舎町を離れ、慣れない大都会サンフランシスコへ引っ越す。
しかしど初日からトラブルが続きで司令部も混乱に陥る。そんな中、存在意義をわからないカナシミは度々トラブルを起こし、ついにはヨロコビとカナシミが一緒に司令部から放り出されてしまう。
二人は、急いで司令部に戻ろうとするのだが…
### 泣けるポイント(アンケートより)
正直期待をしていなかったのですが、映画が進むにつれてどんどん感情移入してしまい、ついには涙がボロボロ。
ピクサー映画で感動することはなかったのですが、この映画にはやられました。
カナシミを少し自分に重ね合わせってしまったのかもしれません。
(女性/26歳)
## カールじいさんの空飛ぶ家
カールじいさんの空飛ぶ家 : 作品情報 - 映画.com
泣けるアニメ映画として、インサイド・ヘッドをご紹介しましたが、同じくアンケートの中で泣けるピクサー映画として「カールじいさんの空飛ぶ家」が挙げられました。
主人公は無口で頑固なおじいさん(カール)というなかなか他の映画では見ない設定です。
死んでしまった愛する妻の夢のために冒険する頑固なカールも、偶然にも一緒に旅することになってしまったラッセルと過ごしているうちに優先すべきことが変化していきます。
この映画は冒頭で最愛の妻、エリーとの出会いから別れのプロローグの時点ですぐに泣かされてしまいます。
特に言葉による説明はなく映像と音楽だけなのですが、あっという間に引き込まれてしまいます。
最愛の妻との思い出を失いながらも、目の前にいるラッセルを大切にするようになる彼はとても素敵なおじいさんと言えるでしょう。
そんなおじいさんの心を動かした純真無垢なラッセルもとても可愛らしく感じる映画です。
インサイド・ヘッドはファミリーで見てほしい映画ですが、カールじいさんは個人的には少し年齢を重ねた男性に見てほしいアニメ映画です。
頑固なカールじいさんが変わって行く姿は、凝り固まった心を少しだけ溶かしてくれるかもしれません。
### あらすじ
最愛の妻を亡くしてからというもの孤独に生きる78歳のカールじいさんは、とても頑固じじい。
カールじいさんが住む家の付近を開発する業者から立ち退きを迫られるが、一切それに応じようとしない。
裁判に負けた彼がとった行動はなんと風船で自宅ごと旅に出るというもの。
そして、一人で妻との約束を果たすために出たはずが、なぜか少年のラッセルが同乗しており…
### 「ベイマックス」「トイストーリ3」「SING」も泣ける
泣ける映画としてピクサーはやはり人気で、「インサイド・ヘッド」や「カールじいさん空を飛ぶ家」以外にも「ベイマックス」「トイストーリ3」「SING」も泣けるという回答をいただきました。
ベイマックス
ベイマックスから「あなたはもう大丈夫ですか?大丈夫と言われれば離れます」と言われ、止む無く「ベイマックスもう大丈夫だよ」と言い離れ離れになってしまう場面がとてもせつなくて泣けてしまう。
(女性/35歳)
トイストーリ3
長いストーリーの中で、アンディーのおもちゃ達に対する思いが、とても伝わってきます。
「この子のもとに行けば、おもちゃ達は幸せになれるんだろうな」と分かっていても、今までずーっと一緒だったアンディーと別れることへの辛さ。
アンディーは、一つ一つのおもちゃ達を眺めながら思い出を振り返り、寂しそうな表情。
そしておもちゃ達の感情が、鑑賞している私にも伝わってきました。
大人の目線で見ていても、子供の目線で見ていても、それぞれが感じるものがあり、娘たちと一緒に見ていて皆で泣いてしまいました。
SING
私もかなりの引っ込み思案でシャイな性格なので彼女の自分の正確に対する悩みや葛藤にとても共感しました。そして物語の終盤、本番のステージで自分をさらけ出した全力の歌は力強く、とても泣けました。
(女性/21歳)
いずれも大ヒットした名作です。
まだ見たことがない方や、久しぶりに見たくなった人もぜひご覧ください。
## この世界の片隅に
この世界の片隅に : 作品情報 - 映画.com
2018年7月よりTBSドラマとして実写版の「この世界の片隅に」が放送され高評価を得ていますが、2016年に映画だ大ヒットしたアニメ映画の影響を受けた作品となっています。
もともとは「この世界の片隅に」という漫画が原作となっており、それが映画化されました。
公開前までは、あまり話題になる映画ではありませんでしたが、公開されると内容の面白さが評判を呼び大ヒット映画となりました。
もともとは、日本国内63館でのみ上映されていましたが、評判が拡大していくとその規模を徐々に拡大し累計400館を超えるまでに。
しかも上映期間が600日以上続く超ロングランの映画になっています。
当然のように「第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞」「第41回アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞」「第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞」など賞を総なめにしていきました。
戦争という非日常的で残酷な時代の中、懸命に生きる主人公すすの姿は多くの人の心を揺り動かされることでしょう。
### あらすじ
18歳のなったすずさんに突然縁談がもちあがり、トントン拍子に結婚が決まる。
しかし、嫁いだ先の呉は日本海軍の一大拠点で、言ってみれば戦争の最前線という場所。
見知らぬ土地で懸命に生きるが次々に大切なものが失われていく。
それでもすずさんは毎日懸命に生き、そして…
### 泣けるポイント(アンケートより)
戦争の悲惨さがダイレクトに伝わってくる映画だった。
戦時中の日常生活、食事、空襲、そして原爆。すべてがリアルで、今の自分に置き換えてみると、つらくて耐えられなくて泣けた。
誰もがそれぞれの置かれている立場で、じっと耐えているのが伝わってきて泣けた。
(女性/43歳)
## 劇場版ポケットモンスター キミにきめた!
劇場版ポケットモンスター キミにきめた! : 作品情報 - 映画.com
ポケットモンスター(ポケモン)と言えば平成で始まったアニメ史上最もヒットした作品と言えるでしょう。
1997年(平成9年)4月1日から始まったポケットモンスター(は、もともとはゲームにより人気を博したことでアニメ化されました。
その後、主人公であるサトシとその相棒であるピカチューが、様々な場所に旅しながら成長していく姿に多くの子供が魅了されています。
また、ポケットモンスターはシーズン毎に旅する仲間も変わり、常に新鮮な姿を見せてくれています。
常に新しい魅力を発信し続けているポケットモンスターですが、20周年記念作品となる2017年の劇場版ポケットモンスターでは、原点に立ち返った映画が制作されました。
それが「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」です。
今でこそ当たり前のように一緒にいるサトシとピカチュウですが、そんな2人の出会いから本当のパートナーになるまでの成長物語が感動とともに描かれています。
ポケモンが誰よりも大好きなサトシから、一方通行のように思えた愛情を受けるうちに少しずつサトシのことを信頼していくピカチュウ。
そんな2人が紡いでいく信頼関係は、子供だけでなく大人も涙する映画になっています。
初期のポケモンを知っている方でも、本作はオリジナルストーリーとなっているので、ぜひチェックしてみてください。
ポケモン世代ではない方も、2人の出会いから描かれた初期作品と言える映画なので、きっと楽しめるでしょう。
### あらすじ
ポケモンマスターを目指すサトシはトレーナーになる資格を得る10歳の誕生日の朝に大寝坊。
ポケモンを受け取る研究所に残されていたのは、人間に決して懐こうとしないピカチュウだけでしたが、サトシはすぐにピカチュウを大好きに。
全く言うことを聞いてくれないピカチュウでしたが、一緒に旅をするうちに少しずつ心が通い初めますが…
### 泣けるポイント(アンケートより)
心を開き次第に仲良くなっていくという過程がとても心温まるものでした。
さらに、普段は人間の言葉を話すことができないピカチュウの、サトシに対する思いが通じるシーンは、彼らの深い友情と愛情を感じてとても感動しました。
(女性/29歳)
オニスズメに襲撃されるシーンでサトシとピカチュウの絆が初めて芽生える瞬間を見て、グッと来て、少し涙目になりました。
そのおかげで、不安やネガティブな気持ちが浄化された気分になって、DVDも購入して何度も繰り返して見て、心の支えの一つになりました。
これまでサトシとピカチュウの冒険を振り返って、前へ進んでいくところを思い出して、自分も明日も頑張ろうという気持ちにさせてもらいました。
(女性/35歳)
## 君の名は
君の名は。 : 作品情報 - 映画.com
2017年に大ヒットした新海誠監督の「君の名は」。
まだ記憶に新しく、ほとんどの方が覚えていることでしょう。
あまりにヒットし過ぎたために、アンチも多く作品内容の評価に関して賛否が分かれている映画です。
男女の意識が入れ替わり、それぞれの日常を体験していくうちに心が惹かれ合うという言葉でいうとシンプルな映画ですが、青春時代特有の心の儚さのような感情が丁寧に描かれています。
また映像がとても丁寧に描かれており、絵面だけでも心惹かれるものがあります。
どこかで聞いたようなファンタジー映画にも思えますが、主人公である瀧と三葉の重なりそうで重ならない切ない思いは多くの共感を呼びました。
また最後にハッピーエンドの終わり方に心が満たされた人も多かったようです。
号泣というよりは、「気づいたらホロリと涙が頬を伝っていた」といった静かに感動する映画です。
疲れた心をすっきりさせたい時にぜひ見てほしい映画です。
### あらすじ
女子高生の三葉(みつは)は、田舎町で退屈な毎日を過ごしていた。
そんなある日、三葉は東京に住む男子高生になった夢を見る。
妙な感覚を覚えながらも、夢と割り切り都会を満喫する三葉。
一方、都会に住みながらもやはり退屈な毎日を過ごす瀧も夢を見る。
それは田舎に住む女子高生なった夢。
女子になったことに戸惑いながらも、女子になった感覚を楽しむ。
しかし、夢であるはずが妙な現実感を帯びた日常に違和感を覚え始めた2人は…
### 泣けるポイント(アンケートより)
恋心に気が付いた時のふたりの感情がとても共感できたり、最終的には幸せな気持ちで嬉しい涙もあった。
(女性/25歳)
少年と少女が実は出会えていた描写がとても切なくて、少女の立場で考えた時の心境に耐えられなかったからです。
(女性/36歳)
物語のラストシーンでの再会にグッときてしまいました
(男性/26歳)
### 新海誠監督が生み出す映像美に感動する人も
引用元:
言の葉の庭 | 公式サイト
ストーリーも素晴らしいのですが、それ以上に新海誠監督が作る映像に心打たれる人も多いようです。
「君の名は」より前に新海誠監督が制作した「
言の葉の庭」について、以下のような感想を述べている人もいました。
ストーリーも互いの悩みや憂いを2人で解決していき泣けるのですが、私が泣ける、泣けるほどに素晴らしいと感じたのは美麗な映像です。
その美しさはもはや現実すらも凌駕しているように感じました。
繊細な木々の揺れ、鮮やかな色使い、そしてなんといってもこの作品の鍵である雨の表現が非常に綺麗です。
雨粒1つ1つがまるで宝石のように輝き呆れるほどの透明感を感じさせています。地面や水面に落ちた雨の波紋も丁寧に表現されています。
こんなに美しい世界はないと思いました
(男性/19歳)
## おおかみこどもの雨と雪
おおかみこどもの雨と雪 : 作品情報 - 映画.com
細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」も泣けると評判です。
「おおかみこどもの雨と雪」は、とても苦しくなる映画。
人間界の中で暮らす狼(人狼)が、大きな不幸に度々見舞われながらも小さな幸せを大事にしながら歯を食いしばりながら懸命に生きる姿を描いた作品です。
また、同じ境遇の2人の兄弟ですが、成長する過程で2人は大きく道を逸れることになっていしまいます。
視聴している側としては、何とか2人に幸せになってほしいと願いながら感情移入し涙腺崩壊です。
見た後、とても苦しく切ない映画です。
少し余談ですが細田守監督は前述でご紹介した「君の名は」の新海誠監督作品と混ざってしまう人がいるほど、アニメのテイストが似通っています。
しかし、映画を見終わった後に残る印象には大きな違いあると言えます。
新海誠監督は見終わった後を温かい感動で満たしてくれる作品が多いのに対し、細田守監督作品は見終わった後に切ない気持ちを抱かせるような作品といった印象です。
「感動」か「切なさ」で映画に対する好き嫌いが分かれますが、タイプの違う泣ける映画なので両方楽しむことができると思います。
いずれもタイプの違う泣ける映画なので、チェックしてみてください。
### あらすじ
大学生で一人暮らしの「花」は、父親を亡くし1人暮らし。
ある日、大学の授業で出会った不思議な男性に興味を持ち、少しずつ2人の関係は深くなっていく。
ある夜、彼から衝撃の事実を聞くことになる。それは「彼が狼人間である」ということ。
そんな狼人間の彼と花は互いに惹かれあい「家族」になる。
2人の子供、雪と雨が生まれ幸せの絶頂であるときに花の人生は大きく変わる事件が…
### 泣けるポイント(アンケートより)
私自身が2人の子供を育てる母親です。そして、諸事情により一人で子供たちを育てていることから同じ気持ちになれるところを多く感じました。
誰かを頼りたいけれど、自分で頑張らなければいけないという気持ちが映画と重なって見えたところがとても泣けてきました。
また、幼かった子供たちの成長を感じることができる場面が親として同感してしまいとても感動しました。
(女性/29歳)
## かぐや姫の物語
かぐや姫の物語 : 作品情報 - 映画.com
ジブリ作品の中でも少し異色な印象をうけるのがこの「かぐや姫の物語」。
かぐや姫といえば、誰もが知っている昔話ですが、今まで焦点が当てられていなかった部分を深掘りした作品です。
映像に関しても、天空の城ラピュタや魔女の宅急便などジブリ映画とすぐわかるようなタッチとは、全く異なり独特の世界観を作り上げています。
見ていない方からすると、「かぐや姫で泣けるのか?」思う方もいるかもしれませんが、正直泣けます。
子供向けの短いかぐや姫の物語ではなく、かぐや姫と翁、媼の心情が美しく描かれたこの作品は大人向けの映画です。
### あらすじ
あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんがいつものように山の中に竹を取りに行くと、そこには光り輝くタケノコが。
不審に思いながらも、おじいさんはタケノコ中にいる掌に乗るほど小さなサイズの姫を見つけます。
おじいさんは子供のいない自分たちに天からの贈り物だと考え、姫を大切に大切に連れて帰ります。
子育てをしたことのないおばあさんは「女の子に母乳をあげなくては」と子育て中の知り合いに頼もうとしますが、なんと自分の母乳が出たのです。
そしておじいさんとおばあさんは大事に女の子を育てようと決意していくのですが…
### 泣けるポイント(アンケートより)
最後、かぐや姫が月へ帰る時、我を忘れて翁と媼から離れていくシーンで泣きました。
かぐや姫の心境を考えると自然と涙が出ました。
(女性/25歳)
ほぼセリフが無いからなのか、複数の登場人物に感情移入してしまいます。
母になる前に見た時は娘としての視点で泣き、母になった後は親目線で泣きました。
親子の感情のもつれや、気持ちを優先して行動をする事の大切さを感じます。
かぐや姫が『ここに居たくない』と思ってしまった気持ちが実現してしまう場面では姫も親も辛すぎて涙必須です。
(女性/31歳)
## 火垂るの墓
火垂るの墓(1988) : 作品情報 - 映画.com
最後に、最も泣ける映画としてアンケートの回答が多かった「火垂るの墓」。
泣けるアニメ映画として、定番とも言えるかもしれません。
私も小さい頃、見た後に心が切なく悲しすぎて、数年の間見られなくなってしまいました。
戦争という死の恐怖と隣合わせの世の中にあって、一生懸命生き抜こうとする清太と節子の姿には涙なくしては見られません。
節子が笑えば笑うほど切なくなる、清太が頑張れば頑張るほど自分の無力さに途方にくれる、悲しい結末しか待っていない2人にやるせない気持ちにさせられます。
見終わった後、心臓を掴まれたようなぐっと苦しい気持ちになる映画ですが、本当に泣ける映画です。
最近の口コミでは清太を責めるような発言も多々見られますが、14歳の男の子がまだ4歳の妹と"まともな生活"に送りたい思った上での純粋な行動ではないでしょうか。
私は清太の行動が酷く愚かな行動だったとは思えません。
子供の頃に見た時は清太と節子を切なく思い、大人になった今は親目線で2人の子供が衰えていく姿を見てしまうと号泣せずにはいられません。
### あらすじ
4歳の節子(せつこ)とその兄である14歳の清太(せいた)は、大空襲で母親も家も失う。
行き場を失った2人は遠い親戚を伝って身を寄せることなる。
しかし、戦争という酷く残酷な時代にあって次第に居場所を失っていくことになり、兄の清太は妹の節子を連れて2人で生活していこうとするのだが…
### 泣けるポイント(アンケートより)
愛らしく懸命ひたむきなふたりを、戦時中とはいえなぜ誰も助けられないのか。
もどかしさと、懸命さゆえの切なさが次々と迫ってくる内容だけに、最初から最後まで胸が締め付けられる。
(女性/43歳)
スタジオジブリの作品ですが、最後まで小さな兄弟の悲惨な物語を見続けることになります。
ただただこの時代のに生きた子供たちの人生の一例ではあるかと思いますが、戦争について、今一度考えさせられる作品です。
(男性/42歳)
物語の始めに、死の直前のお兄ちゃんの様子が流れたところからの描写からすぐに切なくなりました。
記憶をたどるところから「バッドエンド」だと分かったときに物語を見る前に泣いていました。
(女性/36歳)
妹・せつ子の風貌と大阪弁が、自分の娘と重なり、小さな子の表情や仕草もリアルだったので、不憫で涙が止まりませんでした。
(女性/47歳)
## 泣けるアニメ映画は定番ずらり
泣けるアニメ映画のアンケートを見ていると、昔から泣けると評判の映画が多かった印象です。
そんな中でも、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」といった定番アニメや「君の名は」の新海誠監督、「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督など新進気鋭の監督が作り出す作品はこれからも期待大です。
もちろんドラえもんやジブリ映画にも楽しみにしたいところ。
あなたの泣ける映画がこの中から見つかれば幸いです。