おばぁちゃんの優しさに涙した

じいちゃん、ばあちゃんのこと
これは私が友達から聞いて涙した話。

その友達をAちゃんとして話するね。

Aちゃんは、とってもおばぁちゃん子。

小さいうちから、おばぁちゃんと暮らしていた。

親が共働きだったため、いつも学校から帰ってきたら、おばあちゃんが相手してくれてたんだって。

だから、親が共働きでも全然寂しい思いをする事なく、カギっ子でもなかった。

おばぁちゃんとの時間が長くて、親以上に親っぽかったって言ってた。

ご飯だって、週末以外は、ほぼおばあちゃん飯。

だけど、何を食べても美味しくて、Aちゃんはおばあちゃん飯が大好きだった。

おばぁちゃんは和食ばかりじゃなくて、中華も洋食も何でも出来たみたい。

Aちゃんの好きなオムライスやハンバーグだって、ちゃちゃっと作ってくれたって。

それにおばぁちゃんはオシャレにも敏感で、よく一緒にデパートにも行ってAちゃんに似合う服を選んでくれたそう。

そんなおばぁちゃんが、Aちゃんは大好きで嬉しい事や嫌な事、様々な親には言えない事もおばぁちゃんには話せたって。

だから、Aちゃんにとっておばぁちゃんは心でしっかり繋がってる友達でもあったみたい。

暫くは、おばぁちゃんは元気に過ごしてたんだけど、Aちゃんが成長する度におばぁちゃんも歳をとっていく。

おばぁちゃんは、以前から抱えていたリュウマチが悪化して、ついには自分で歩くのが困難に。

Aちゃんも大学生になっ、て一人暮らしする事になり、両親が悩んだ挙句、老人ホームのお世話になる事に。

おばぁちゃんを老人ホームに預ける事に、Aちゃんの親は罪悪感を感じていたんだけど、おばぁちゃんの方から

「私、同世代の人たちと仲良く暮らしていきたいわ」

って。

その言葉が決めてとなって、おばぁちゃんは老人ホームへ。

Aちゃんは一人ぐらしになっても、帰れる時は帰っておばぁちゃんに会いにいってたそう。

そんな風に平和に過ごしていたある日、Aちゃんに不幸が襲った。

なんと所属していたテニスサークルの試合中に足を骨折してしまったのだ。

Aちゃんは自分の足の痛みよりも、入院しておばぁちゃんに会えにいけないのが寂しかった。

入院して何週間か経ったある日、親が千羽鶴をもって御見舞にきた。

「これ、どうしたの?」

ってAちゃんが尋ねたら、

「おばあちゃんがあなたの入院を知って以来、毎日こつこつ鶴を折ってたの。施設の人にも協力をしてもらったみたい」

って。

Aちゃんはこの事聞いて、おばぁちゃんの優しさに涙したんだって。

こんな素敵なおばぁちゃんを持てたAちゃんは、最高に幸せ者ですよね。

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