あなたを産んで幸せだったよ。幸せになってね。

母親のこと
下手な文章ですが書かせてください。

私が19歳のとき、母が末期ガンと診断されました。

もう長くはないと。



入院中、もうすぐ成人式だった私に

「振袖そろそろ見に行かないと」

「お母さん一緒に行けなくてごめんね」

「△△さん(母の親友)と一緒に見に行っておいで?」

など、すごく振袖を気にしていました。

私は正直、こんな状況なので成人式なんてどうでもよく、行く気もありませんでした。

そして、どんどん病状が悪化していくある日、病院から帰ろうとする私に母は

「○○を産んで幸せだったよ。○○、幸せになってね」

と言った。

涙が止まらなかった。

それからしばらくして、親戚が「これを着て病院に行きなさい」と振袖を借りてきてくれました。

美容院で着付け、ヘアセット、メイクをしてもらって病院に行った。

その頃の母は、もうほとんどしゃべれなくて意識も朦朧としていました。

振袖を着た私を見て何度も「可愛い」って言ってくれました

病室の中で撮った家族写真を見たら、母は私の方ばかり見ていました。

その夜、なんとなく嫌な予感がした。

もう会えない気がしたんです。

次の日の朝、家族の見守る中お母さんは逝きました。

お母さん会いたいです。

いっぱいありがとうって言いたいです。

まだまだ一緒にいたかったです。

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